紫陽花の花言葉は浮気 ~官能小説を書きたい!~

【18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください】

『紫陽花』のペンネームで、オリジナルの官能小説を発表しております。
二次創作は無し。
好みのジャンルは近親相姦と、男女問わずの同性愛モノ。
女性向けの官能小説というわけではありませんが、女性が読んでも楽しんでいただけるお話を目指しております。

Amazon電子書籍【Kindle】版も販売しております。

「みんなの視線が痛い……」
「別にジロジロ見られてるわけじゃないでしょ? 自意識過剰よ」
 昼休み、翠は千佳と一緒に屋上のベンチでお昼ご飯を食べていた。翠も千佳もお弁当を持ってきていたので学食へ行く必要は無く、教室で食べることも出来たのだが、どうにもクラスメイトの視線が感じられて居心地が悪かった。結局、翠は千佳の手を取って屋上で昼食をとることにしたのである。
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 千佳に手を引かれて階段を降りた翠は、一階の階段下、教材などが置かれている奥まったところに連れていかれた。一階は職員室や保健室などがあって一般の教室は無いため、他の生徒たちの姿は見えない。ホームルーム前に密談をするにはピッタリの場所だ。
 掴まれた手を少し苛立たし気に振りほどいた翠は、昨日恋人になったばかりのクラスメイトに詰め寄った。
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 ハッと我に返った翠は周囲を見回した。翠は妄想したまま、ほとんど無意識の動作で、いつの間にか学園の門を通り抜けていたのだ。千佳に声をかけてもらえず、そのまま歩いていたら、昇降口の段差で蹴躓いていたかもしれない。
「また妄想? 朝から何を考えてたのよ? あ、もしかして、私のコトだったりして?」
「ああ、あはは……、ううん、別に、何も考えてないわよ」
「ウソ」
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「おはよう、翠」
 シャワーを浴びた翠が、いつものように通学のための身支度を整えてからダイニングの扉を開けると、これもまたいつものように康史が新聞を広げていた。
 キッチンからは、母親の楽しげな鼻歌が聞こえてくる。朝食の支度に限らないが、早季子は家事を行うときには無意識に鼻歌を口ずさんでいることが多い。掃除や洗濯や炊事など、家事というものは一般的に単調なものである。しかし、専業主婦の早季子は、これらの単調な日常を楽しげにこなしている。こういったところも、翠が母親としての早季子を好ましく思うところだ。
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 リビングを飛び出し、階段を駆け上がった翠は、自分の部屋に入るなりベッドに飛び込んだ。勢い余って枕がベッドから弾き出される。
「もうっ! お母さんのバカァッ! ……はあ」
 うつ伏せで顔をふかふかの寝具に埋めた翠は、そのままの姿勢で悶々としていた。
「でも、お母さんのあんな嬉しそうな顔、久しぶりに見た気がする……」
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 父親の手が腿を伝い、内腿を撫で回してきた。普通は他人の手が触れることのない、女の子の敏感な部分だ。そこは先日、康史が娘の全身を舐め回したときに見つけられた性感帯である。媚肉のすぐ近く。腿と付け根の中間地点。自分で触れてもくすぐったいくらいで、それほどの気持ち良さはない。だが、父親の手が触れた瞬間、翠の身体に甘い電流が駆け抜けた。直接触れられた部分ではなく、鋭い快感は肛門から下腹部を通って喉元までを貫いていく。
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「むー、勢いで千佳と恋人関係になっちゃったけど、ホントにこれでよかったのかな……?」
 自室のベッドで天井を見上げる翠は、学園でクラスメイトと恋仲になった経緯を思い返していた。
 結局、翠は千佳と想い合って恋人同士になったのだが、この日はキス止まりであった。半裸に全裸であれば、後は身体の関係になるところであるが、最終下校時刻を告げるチャイムが学園中に響き渡ったためである。
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 夕日はほとんど沈みかけており、今は使われていない美術室には、茜色の残照が挿し込んでいる。
 翠の頭の中で、自分を取り巻く淫らで秘密の関係が駆け巡った。
 父親との関係。これからの千佳との関係。秘密と、秘密と、そして秘密と……。
 親友の囁きが甘いものであることは否めない。翠が千佳を受け入れれば、形の上だけとはいえ恋人関係となる。そしてそれは、母親の目を誤魔化す為に翠が望んだ通りのことでもある。これまで通りの生活が続くのだ。
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「……!」
 とうとう言われた。言われてしまった。告白されてしまった。
 いつものような冗談ではなく、真摯な瞳と真剣な態度で、翠の親友は真実の想いをぶつけてきた。
 冗談で流すわけにはいかない。誤魔化して逃げるわけにはいかない。親友の本気の想いに、翠も本気で答えなければならない。
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 千佳が翠に向けた画面には、見慣れた掲示板アプリの起動画面が映っていた。
「なんで? なんで、千佳がこのアプリを持ってるの!?」
 その掲示板アプリは、極端なまでに短文のメッセージしか記入できない点を生かして、暗号染みた売買春のやりとりに特化した使われ方をされていた。無駄に劣情を煽るような文章や扇情的な画像を載せることが出来ないため、業者の入る余地が全くなく、使用する人間は安心してやり取りをすることが出来るのだ。
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